グラフィックボードとは

2021年9月18日

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グラフィックボードという言葉も初めて聞く人も多いかもしれません。(ちなみに、グラフィックボード、ビデオカード、グラフィックカード、グラフィックスカードは全て同じものを指します。)

ここでは、グラフィックボードが一体どのような働きをしている部品なのか分かりやすく解説していきます。

グラフィックボードとは

一言で説明するならば、グラフィックボードとはディスプレイに画像や映像を映すための部品です。ただし、グラフィックボードが搭載されていないパソコンでもディスプレイに画像や映像を映すことは可能です。なぜなら、CPUやマザーボードと呼ばれる部品の中に、直接グラフィックボードが搭載されているからです。これを「オンボードグラフィック」と呼びます。しかし、オンボードグラフィックは、独立したグラフィックボードに比べると性能が劣ります。

すなわち、画像や映像を「きれいに」映そうとする場合は、独立したグラフィックボードが必要だということです。グラフィックボードを取り付けると画像の発色数や表示の周波数、解析度などが向上するため、画像や映像をきれいに表示できます。描画速度も向上するため、きれいでなめらかな映像をパソコンで楽しめるようになります。

グラフィックボードのメリット

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1.グラフィックに凝ったパソコンゲームをプレイできる

まず挙げられるのは、パソコンでゲームができる点です。最近のゲームはグラフィックも非常に美しく、動きもスムーズです。3Dグラフィックのゲームももはや当たり前となり、キャラクターの描画も大変リアルです。このようなゲームをプレイしようとする場合、どうしてもグラフィックボードが必要になってきます。
ゲームによっては、一定のレベルのグラフィックボードが搭載されていないパソコンでは動作しないものもあります

もしゲームをプレイするのが目的でパソコンを購入するのであれば、搭載されているグラフィックボードは事前に必ず確認しましょう。

2.DVDやブルーレイディスクの映像の美しさをひきだせる

また、パソコンを使ってDVDなどを視聴するときにもグラフィックボードは能力を発揮します。DVDやブルーレイディスクをパソコンで再生するときに、高性能のグラフィックボードが付いていれば美しい映像が楽しめるのです。

DVDやブルーレイディスクなどの品質、モニターなどのディスプレイの性能が良くても、グラフィックボードの性能が伴っていないと映像の美しさをひきだせないのでご注意ください。

パソコンは地デジキャプチャーを付ければ地上デジタル放送も見ることができますが、その場合もグラフィックボードが搭載されているかどうかで画面の美しさは格段に違ってきます。

3.2Dイラストや3Dデータ作成の効率アップ!

グラフィックボードが搭載されていると、画像編集ソフトや3Dデザインソフトの処理がスムーズになるため、作業効率を上げることができます。画像データが重すぎてソフトの動作が遅く、作業が滞りがちで困ると感じている方は、グラフィックボード搭載パソコンへの買い替えを検討してはいかがでしょうか。

4.マルチモニターにできる!

家庭ではあまり必要がないかもしれませんが、複数のディスプレイ(モニター)を1台のパソコンにつなげた「マルチモニター」で使用するときにもグラフィックボードが活躍します。


パソコンで作業するときに複数のディスプレイがあれば多くのファイルなどを開いて表示させておくことができてとても便利ですが、つなげるディスプレイが多くなるほどパソコンへの負荷が大きくなります。そのためマルチモニターの場合はパソコンの動作が重くなることがありますが、グラフィックボードを搭載しておけば負荷が大きくなっても動作は安定します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はグラフィックボード(ビデオカード、グラフィックカード、グラフィックスカード)について説明しましたが、簡単に言うと、グラフィックボードは画像や映像をきれいに映すための専用部品です。パソコンで調べものをするくらいであればグラフィックボードを取り付ける必要はありませんが、ゲームやDVDの再生など、画像や映像を美しく楽しみたい場合には必要不可欠な部品です。


また、画像や映像を美しく楽しむ場合はCPUやモニターなど、グラフィックボード以外の部品や機器も考慮する必要があります。他の部品や機器の性能が低いと、グラフィックボードが性能を発揮しきれないことがあります。

グラフィックボードにはさまざまなランクがあります。最初のうちはランキング表を見てもどれを選んで良いか分からないかもしれません。グラフィックボードの選び方でお困りの際は、パソコン販売店で店員さんに尋ねてみましょう。