CPUとは

パソコンのスペックを語るうえでは欠かせないのがCPUです。パソコンをヒトの体に見立てたときに脳に当たるパーツです。では、具体的にはどのような働きをしているのでしょうか。
今回は、パソコンの中枢であるCPUの役割について解説していきたいと思います。
CPUの言葉の意味
CPUとは、コンピューターの制御や演算を実行する「central processing unit」 という装置を略した言葉です。
このCPUは、パソコン内蔵の別名プロセッサ(processor)と呼ばれる半導体チップを指しています。

パソコン内部の基盤に付けられている中心的存在で、中央演算処理装置、もしくは中央処理装置と呼ぶこともあります。
CPUとGPUの違い
GPUは「graphic processing unit」を略した言葉で、主に3Dグラフィックや画像描写の処理時に使用される半導体チップです。
この半導体チップは、単体のグラフィックボードと呼ばれるタイプや、CPUに内蔵した内蔵グラフィックと呼ばれるタイプのものもあります。

いつも忙しいCPUの代わりに画像処理を専門に担当、単純なデータであればCPUより早く処理する能力を有しています。
もう少し分かりやすく説明すると、
今あなたが見ている画面は、CPUがデータ処理を行ってGPUが視覚的に分かるようにしているという事です。
ゲームなども同じで、ゲームの起動、コントローラやマウス、そしてキーボードに入力する内容はCPUが素早く処理して、人間が見て分かる映像や画面にするのがGPUの主な役割です。
CPUが利用されている製品は?
CPUは、パソコンで使われるものというイメージが強いと思いますが、実際には様々なところで使用されています。
パソコン以外で搭載されているものは、
- スマートフォン
- タブレット
- フィーチャーフォン(ガラケー)
- 自動車
- 医療機器
- 洗濯機
- テレビ
- 冷蔵庫
- デジタルカメラ
- 電子レンジ
- ゲーム機 等が挙げられます。
※全ての種類に搭載されているとは限りません。
このように、色々な製品に搭載されています。例えば、冷蔵庫などは外気温や室温(冷蔵室や冷凍室)を感知しながら適温を維持していますよね。
冷蔵庫を開けっぱなしにすると、その後、大きな音を立てて冷蔵庫を元の温度まで下げようとします。
これは、制御装置が正常に作動している証拠です。このように制御及び演算が必要なものにCPUが搭載されていると考えると分かりやすいと思います。
CPUの役割とは?
CPUはあらゆるソフトウェア(OS、officesoftなど)やハードウェア(キーボード、マウス、プリンターなど)からの情報を一手に引き受けて演算や制御を繰り返していきます。
もう少し具体的に役割を挙げると、
- 単純な計算
- ファイルの保存やデータコピー
- データ処理や実行
- 機器の制御
- アプリの起動
などを行います。パソコンの主記憶装置(メモリ)内の情報を取り出して実行するのもCPUの役割、すなわち、パソコンにとってCPUは必ず必要なものなのです。
CPUの重要性
CPUがないとパソコンは動きません。
パソコンを使っていると「読み込みが遅いな・・・」と感じる時がありませんか?このような事が頻繁に起こるようなら、CPUの処理能力が低いのも一因と考えられます。
CPUの処理能力が高ければ、ライティングはもとより画像や動画編集もサクサク進みます。
用途にあったCPUを選ぶことは、パソコン作業の効率アップに繋がると覚えておいてください。